ワークブーツとして不動の人気を誇るレッドウィング。レッドウィング(RED WING)を購入してみたいと思っている方や検討している方のために、「この記事を読めばモデルごとの違いや自分に合うモデルが分かる」という比較をしたいと思います。人気のアイリッシュセッターやベックマン、近頃人気が上昇しているフォアマンなど、人気モデルについても勿論言及しますので、ぜひ参考にしてみてください。
人気モデルとざっくりとした特徴
まずは人気モデルのざっくりとした特徴をまとめます。各タイプの事を知ってる方や、もっと詳しく知りたい方はページ下部まで飛ばして下さい。レッドウィングは全てMade in USAなので、国による産地の違いはありません。
アイリッシュセッター | 日本市場でレッド・ウィングを代表するブーツとして、常にトップセラーのひとつであり続けている人気モデル。カジュアルなファッションに合う。トラクショントレッドソールと言われる白いソールが特徴的。木村拓哉や奥田民生、さまぁ~ずなどが着用した事で有名。 |
ベックマン | レッド・ウィング社を創業したチャールズ・ベックマンにちなんで名付けられたモデル。もともとはフォーマルなスタイルのために作られたモデル。スマートなスタイルから、カジュアルなコーディネートまで似合う。品のある艶を持つフェザーストーンレザーが特徴的。 |
フォアマン | 正統的なラウンドトゥ・外羽根デザインのオックスフォード(短靴)。短靴ながらカジュアルスタイルにも合う。もともとは大きな工場や現場で働くフォアマン(工場長や現場監督)に向けて作られた。 |
ポストマン | ドレッシーな服装に合うオックスフォード(短靴)。フォーマルなシェイプでありながら、長い距離を歩いても疲れにくい靴底などを活用して機能性も兼ね備える。ビジネスライクな服装にも、ドレスダウンしたカジュアルなスタイルにも応用できる。 |
アイアンレンジ | 保護目的でトゥ部分にもう一枚革が貼られた形状である「キャップドトゥ」が特徴的なブーツ。かつてミネソタの鉱夫達は、足先を保護するためにつま先に一枚革を付け加えた「キャップドトゥ」のブーツを履いていたことから、アイアンレンジ・ブーツと名付けられた。 |
エンジニア | バイカーやロッカーに人気の、紐がついていないタイプのブーツ。もとは作業現場で使われていた形のブーツ。11インチと、他のブーツよりも丈が長い事が特徴的。木村拓哉や草彅剛が愛用している事でも知られる。 |
ペコス | レッド・ウィング社が開発した、ウエスタンブーツ・タイプのワークブーツ。エンジニアと同様に紐が付いていないタイプのブーツだが、丈が9インチとエンジニアの11インチよりも短い。アイリッシュセッターと同じ、白いトラクショントレッド・ソールが使われる。最新のマックのCMで木村拓哉が着用した事でも有名。 |
アイリッシュセッター
まずレッドウィングの一番人気、アイリッシュセッターをご紹介します。
▼6インチ クラシックモック STYLE NO.8875
(本体価格 税別¥37,900)
アイリッシュセッターと言えば、なんと言っても特徴はトラクショントレッドソール。白いソールがアメカジのスタイルにピッタリ合います。また、モカシンタイプのモックトゥ(つま先にかけてステッチが入ってる形状)もアイリッシュセッターの特徴です。
もともとはトラクショントレッドソールは、軽量且つ、足音が立ちにくく、狩猟をするブーツのアウトソールとして開発されました。軽量という事で、始めてブーツを履く人にとっても履きやすさを感じられるブーツです。
使われているレザーは色味によって異なります。
アイリッシュセッターはこれが定番
アイリッシュセッターが気になった方は、これらの2つのモデルを選べば間違いなしです。王道を行きたい人にオススメしたい製品です。
アイリッシュセッターは、本来は877と呼ばれる8インチのモデルを指しましたが、現在は6インチのモデルが主流です。アイリッシュセッターは全て「クラシックワーク」と呼ばれるシリーズのプロダクトとなります。
▼6インチ クラシックモック STYLE NO.875
(本体価格 税別¥37,900)
まずは定番の875。レッド・ウィングを代表するブーツとして愛され続けています。オロ・レガシー・レザーを使用し、オレンジがかったブラウンのレザーが特徴的です。いわゆる「レッドウィングっぽいブーツ」といえば、この875か次に紹介する8875を想像すると思います。
▼6インチ クラシックモック STYLE NO.8875
(本体価格 税別¥37,900)
こちらも同様に定番の8875。875より更に赤みがかっている事が特徴です。次第に赤みがかっていった875の色味を本来のブラウンに戻そうとする中で、日本市場で人気の高かった赤みの強い色合いを、オロラセット・ポーテージという別のレザーをつくり、別の品番の商品に採用して日本市場で維持する事になりました。1996年に#875のバリエーションである#8875が生まれました。
アイリッシュセッターのこのモデルも面白い
アイリッシュセッターといえば上記2モデルが定番ですが、「こちらも面白いよ」と個人的に思うモデルもご紹介します。
▼アイリッシュセッター 6インチ モックトゥ ビブラム・ラグソール STYLE NO.9879
(本体価格 税別¥42,900)
アイリッシュセッターの代名詞とも言えるトラクショントレッドソール(白いソール)ではなく、黒いビブラム・ラグソールを使用したユニークなデザイン。定番のアイリッシュセッターより無骨な印象を持ちますね。ビブラムソールは、より滑りにくい素材で耐久性も高いので、人と一味違うデザインを選びたい人や、よりハードにブーツを使いたい人にはピッタリかもしれません。ゴールドラセット・セコイア・レザーが使われています。
アイリッシュセッターをエイジングするとこうなる
アイリッシュセッターをエイジングした時のイメージです。※個体差がありますので、あくまで一例です。
▼8875をエイジングした例
ベックマン
次に、創業者の名前を関したベックマンをご紹介します。
▼ベックマン・ブーツ STYLE NO.9411
(本体価格 税別¥45,900)
レッド・ウィング社のラウンドトゥのワークブーツに広く使われている「8番」ラスト(木型)を使用したオーソドックスなスタイルと、品のある艶を持つレザーが特徴です。スマートなスタイルにもカジュアルなスタイルにも対応できる艶やかなブーツです。
羽根 (フェザー) のようにしなやかで光沢があり、石 (ストーン) のように硬く耐久性があることから名付けられたフェザーストーンレザーを使用している事が特徴です。もともとはフォーマルな服装のために使われたドレスシューズでした。半世紀前の開拓地時代には、正装の時も整備されていない道を歩く事が多かったため、短靴ではなく6インチブーツを着用していました。なのでベックマンは厳密に言えばワークブーツ由来ではなくドレスシューズ由来という点が、アイリッシュセッターとの大きな違いです。
ベックマンはこれが定番
ベックマンが気になった方は以下の2モデルが定番です。
▼ベックマン・ブーツ STYLE NO.9411
(本体価格 税別¥45,900)
ベックマンブーツの定番色はブラックチェリーと呼ばれる、深みのあるバーガンディ色です。それが採用されているのが9411。従来の品番は9011でしたが、ソール部分の製造までアメリカ国内生産に切り替えた事をきっかけに品番を9411に変更しました。
このブラックチェリーのカラーリングは、かつてアメリカの高級靴に良く使われた色合いです。履き込むほどに独特の風合いと輝きが増すフェザーストーンの革は、大人な男性にもピッタリです。
▼ベックマン・ブーツ STYLE NO.9413
(本体価格 税別¥45,900)
こちらも経年変化が楽しめる、明るいブラウンのチェスナッツ・フェザーストーン。明るいと言っても上品な明るさが印象的で、アイリッシュセッターのカラーリングよりもよりアダルトな印象を持ちます。
他にもブラックやブラウンのカラーリングも販売されており、全てフェザーストーンレザーを使用しているため、上品な経年変化を楽しむことが出来ます。
ベックマンのこのモデルも面白い
ベックマンはこちらのモデルも非常に面白いです。
▼ベックマン・フラットボックス STYLE NO.9060
(本体価格 税別¥45,900)
こちらは最近人気の「フラットボックス」と呼ばれる、先芯(靴の先端に入れる硬い素材)を入れないベックマンです。
こちらのフラットボックスは履き味が非常に良く、足に馴染みやすいモデルです。また、使うほどにブーツの先端が反り返っていきます。ブーツの反り返りは粋なものだとされるので、それも楽しめます。またこの黒い革はクロンダイクと言われるレザーで、ブラウンに染めたレザーに黒い塗膜をのせた、いわゆる「茶芯」のレザーです。履き込んでいく事で中の茶色が見えてきたら、それも”粋”です。
ベックマンをエイジングするとこうなる
ベックマンをエイジングした時のイメージです。※個体差がありますので、あくまで一例です。
▼9411をエイジングした例
フォアマン
次はフォアマンを紹介します。
▼フォアマン・オックスフォード STYLE NO.8054
(本体価格 税別¥37,000)
正統的なラウンドトゥ・外羽根デザインのオックスフォード(短靴)ながら、レッド・ウィングならではのワークテイストを持つ靴です。大きな工場や現場で働くフォアマン(工場長や現場監督)に向けて、ワークブーツと同じゆったりしたラストで吊り込み、水や油、薬品などへの耐性が高い厚手の革を使ったアッパーに、極めて頑丈な靴底であるコルクソールを組み合わせた、シンプルなデザインのオックスフォードが源流になっています。
フォアマンは短靴ですが、ベックマンと同様にスマートなスタイルにもカジュアルなスタイルにも対応できるような形になっています。レッドウィングと言えばブーツのイメージが有るので、アイリッシュセッターやベックマンに比べると短靴の人気は劣りますが、素敵なフォルムを持った靴です。
フォアマンはこれが定番
フォアマンの定番はこちら。
▼フォアマン・オックスフォード STYLE NO.8054
(本体価格 税別¥37,000)
短靴といえばブラックが人気です。ブラックのレザーにコバのブラウンが映えます。ジーンズやチノパン、ワークパンツにも良く合うデザインだと思います。「クローム」のレザーを使っています。
▼フォアマン・オックスフォード STYLE NO.8049
(本体価格 税別¥37,000)
こちらのチョコレートカラーも人気。エイジングしていくとより渋く光り、艶が増します。使い勝手の良いカラーリングになっています。
フォアマンをエイジングするとこうなる
フォアマンをエイジングした時のイメージです。※個体差がありますので、あくまで一例です。
▼8049をエイジングした例
ポストマン
次はポストマンをご紹介します。
▼ポストマン・オックスフォード STYLE NO.101
(本体価格 税別¥35,000)
ポストマンは発売時は「ポリスマン、ポストマンまたステーションオフィサー(駅員)用の靴」とされていましたが、USPS(米国の郵便局)に採用され、全米の郵便配達員が履くようになり、「ポストマン・シューズ」の愛称で呼ばれるようになりました。
制服に合うフォーマルなシェイプ、品のある光沢を持ち雨にも強いレザー、長い距離を歩いても疲れにくい靴底などの組み合わせによってデザインと機能性を兼ね備えています。
フォアマンよりも、よりドレスシューズなラインとして作られている短靴です。
ポストマンはこれが定番
ポストマンの定番はこちらの2種類。
▼ポストマン・オックスフォード STYLE NO.101
(本体価格 税別¥35,000)
まずは定番のモデル101です。履くほどにアッパー部分にシワができ、艶も増していきます。ビジネスライクな服装にも、ドレスダウンしたカジュアルなスタイルにも応用できる見た目は重宝する事でしょう。シャパラルレザーを使用しています。
▼ポストマン・チャッカ STYLE NO.9196
(本体価格 税別¥35,900)
短靴よりも雨やホコリを防ぐ事ができるチャッカ丈のポストマン用の靴です。短靴の101と同様にUSPS(米国の郵便局)の指定靴として、郵便局員たちに履かれていました。
レッドウィングのシューズの中では、より上品な雰囲気を持つチャッカブーツは、1つ持っていて損はない一足です。
ポストマンのこのモデルも面白い
ポストマンはこちらのモデルも面白いです。
▼ポストマン・オックスフォード / ゴアテックス STYLE NO.9183
(本体価格 税別¥44,000)
ポストマンのゴアテックスモデル。防水性も通気性も高く確保されており、GORE-TEX最大の特徴のひとつである透湿性能を妨げないように通気性も持たせてある防水レザーとなっています。雨の日もポストマンをガシガシ履きたい方にオススメできる一足です。
ポストマンをエイジングするとこうなる
ポストマンをエイジングした時のイメージです。※個体差がありますので、あくまで一例です。
▼101をエイジングした例
アイアンレンジ
次はアイアンレンジをご紹介します。
▼アイアンレンジ STYLE NO.8081
(本体価格 税別¥41,900)
アイアンレンジはつま先部分にもう1枚レザーを付け加えた「キャップドトゥ」が特徴的なデザインです。アイアンレンジとは、レッド・ウィング社のあるアメリカ・ミネソタ州の北部にある鉄鉱石の鉱山地域の名称です。かつてここで働いた多くの鉱夫達が足先を保護するために愛用していました。
アイアンレンジはこれが定番
アイアンレンジの定番はこちらの2種類です。
▼アイアンレンジ STYLE NO.8081
(本体価格 税別¥41,900)
アイアンレンジはこちらのブラウンカラーが人気。レザーは、オイルを豊富に含んだプルアップレザー(押すと中に含まれるオイルが移動して色が変わるレザー)のアンバー・ハーネスです。
傷や汚れが入るほどにアイアンレンジらしい表情に変わっていきます。個人的には、ピカピカに艶を出して履くよりも、無数の傷が付いてる方が格好良い一足です。
▼アイアンレンジ STYLE NO.8080
アイアンレンジをエイジングするとこうなる
アイアンレンジをエイジングした時のイメージです。※個体差がありますので、あくまで一例です。
▼8081をエイジングした例
エンジニア
次はバイク乗りやロッカーに人気のエンジニア。
▼11インチ エンジニア (スティールトゥ) “ストーブパイプ” STYLE NO.9268
エンジニアの特徴は11インチの長い丈と紐の付いてない外観です。その人気のルーツは1950年代に、世界大戦から作業現場に戻ってきた若者たちが好んだ新しいタイプのワークブーツがエンジニアブーツでした。その後1980年代以降の日本でも人気を博し、現代でもロックな印象を持つブーツの1つとして好まれています。つま先を保護するため、スティールトウ仕様となっています。
エンジニアはこれが定番
エンジニアの定番はこちらの2種類。
▼11インチ エンジニア (スティールトゥ) “ストーブパイプ” STYLE NO.9268
(本体価格 税別¥50,800)
いわゆる”茶芯”と呼ばれる、履くほどに元来の茶色の革が表出してくるタイプです。当時の#2268を再現したモデルとしてこの#9268が2014年に誕生しました。足首部分を細く絞ったシャフト(レッド・ウィング社内でストーブパイプと呼んでいるデザイン)も特徴です。堅牢でありながら履くほどに味わいが増すこちらのモデルは、今もなお多くのフリークがいます。
▼11インチ エンジニア (スティールトゥ) STYLE NO.2268
(本体価格 税別¥44,300)
こちらの2268は一見9268と同じように見えますが、こちらは”茶芯”ではなく、レザーが芯まで黒く染められた「芯通し」タイプです。履き込んでもブラックの色合いを保ちたい方はこちらのモデルがオススメです。また、9268よりもシャフト(筒部分)のデザインが脱ぎ履きをスムーズにするため足首部分を若干太くし、履きやすさを増しています。
エンジニアのこのモデルも面白い
エンジニアをエイジングするとこうなる
エンジニアをエイジングした時のイメージです。※個体差がありますので、あくまで一例です。
▼9268をエイジングした例
ペコス
最後に紹介するのはペコス。
▼9インチ ペコス / クッションソール STYLE NO.8866
(本体価格 税別¥36,000)
ペコスは9インチの丈なので、エンジニアより若干短く、アイリッシュセッターやベックマンよりは長いのが特徴。ルーツはインディアンブーツです。インディアンブーツを、レッド・ウィング社が得意とする機能本位のワークブーツのデザイン手法を用いて、シンプルかつ頑丈で、様々なワークに使えるブーツとしたのがペコスブーツです。また、9インチのペコスにはアイリッシュセッターと同じトラクショントレッド・ソールが使用されています。
牧場や農場、製油所などの労働者たちに用いられ、その町の名からペコスと名付けられました。
ペコスはこれが定番
ペコスの定番はこちらの2種類。
▼9インチ ペコス / クッションソール STYLE NO.8866
(本体価格 税別¥36,000)
アイリッシュセッターの8875と同様にオロラセット・ポーテージを使用した赤みがかったレザーが印象的なモデル。ロングセラーとなっているモデルの1つです。最新のマクドナルドのCMで木村拓哉さんが履いているのも、おそらくこのモデルと思われます。
▼9インチ ペコス / クッションソール STYLE NO.8168
(本体価格 税別¥36,000)
こちらはベージュ色のラフアウトレザー、ホーソーン・アビレーンを使用したモデル。ペコスは8866やこちらのモデルのように、明るめのカラーの方が人気というイメージです。
ペコスのこのモデルも面白い
ペコスはこちらのモデルも人気です。
▼アイリッシュセッター / 9インチ ペコス STYLE NO.9866
(本体価格 税別¥38,800)
こちらはアイリッシュセッターでありペコスであるというモデルで、1961年に登場した866というモデルを再現した、レッドウィングの中でも伝統的なモデルです。
ペコスをエイジングするとこうなる
ペコスをエイジングした時のイメージです。※個体差がありますので、あくまで一例です。
▼8866をエイジングした例
最後に
いかがでしたでしょうか?
今回はオススメのレッドウィング製品をご紹介しました。この記事で紹介しきれていないレッドウィングのプロダクトもたくさんありますので、ぜひ色々と検討してあなたにピッタリの1足を見つけてみてください!