当記事では漫画『キングダム』の渕(えん)について魅力を徹底的に考察していきます。渕さんは主人公・信の率いる飛信隊の副長でありながら、目立った武力や知力の描かれない、どちらかと言うと地味なキャラクターです。そんな渕さんについて、「来歴・性格・史実」の3項目に分けて解説していきます。
渕の来歴
渕は飛信隊の副長ですが、初めは信の修行に付き合わされた付き人でした。
王騎将軍のもとへ、修行をつけてほしいと頼んだ信は、王騎将軍に「村の平定」という修行をつけられます。この修業に信と共に付き合ったのが渕さんなのです。王騎将軍に崖から突き落とされて4ヶ月、信と共に村の平定を行いました。
飛信隊はこの2名から始まったと言っても過言ではありません。
飛信隊の副長の1人
飛信隊の副長は羌瘣、楚水、そして渕の3名です。
その中でも渕は特別な武力も無く、知力も無く、目立たないキャラクターの1人。
それでも信からの信頼は一度も揺らいだ事はありません。渕さんは羌瘣と共に結成時から飛信隊の副長を務めています。
信について考察した記事はこちら↓
渕が見せた決意
渕さんの初陣は、単行本11巻の趙との戦いになります。
©原泰久/集英社
ここで渕さんは、信が趙将の馮忌を討つために、自らの命を投げ売って盾となります。
この時、敵将の馮忌は飛信隊の事を「仲間半分の命を盾としてここへ来たか!」と評します。その”盾”の筆頭が、他ならぬ渕さんなのです。
飛信隊を組んでからの信の初めての武功は、渕さんの決意がなければ生まれることはありませんでした。
この時、渕さんは自分の命が無事に済むとは思っていなかったでしょう。その決意と勇気こそが、信の渕さんへの信頼の根源となっているはずです。
渕の性格
次に、渕さんの性格について考察をします。
渕の責任感
信や河了貂が最も信頼している渕さんの武器、それは”責任感”です。
©原泰久/集英社
その真髄が垣間見えたのは、趙との黒羊の戦。
水深が深く、流れも激流の地を飛信隊が渡るために、人力で川を渡り、橋をかける必要がありました。
その役割を任されたのが渕さん。
このミッションで必要だったのは武力でもなく、技術でもなく、”責任感”だと、信と河了貂は声を揃えました。
羌瘣のような怪物じゃないからこそ、渕さんのような普通の人間だからこそ、見せられる背中があるのです。
作戦決行前は渕さんの実力に疑問を呈した我呂も、作戦後に「この隊の副長はってるだけのことはある」「好きだぜあんたみたいな男」と、渕さんの事を尊敬するに至りました。
知力があるわけではない
渕さんには知力があるわけではありません。
飛信隊で河了貂が作戦を告げるシーンに渕さんが登場する事はあっても、作戦に口を出すような事は基本的にはありません。
また、河了貂が来る前に作戦がメチャクチャで飛信隊が連敗続きだった頃、飛信隊の作戦を考えていたのは他でもない信と渕さんだったのです。信と渕さんが作戦を考えると、飛信隊はメチャクチャ弱いんです。
信の知力の無さは知れ渡っているところですが、実は渕さんも信と同レベルなのです。
渕の史実
渕さんは実在したのでしょうか?
渕さんは史実には実在しない、『キングダム』のオリジナルキャラクターだと思われます。
しかし、実在した信や羌瘣という強烈なキャラクターと、実在しないながらもリアリティがあって人間味のある渕さんというキャラクターを生み出した所が『キングダム』の肝なのかもしれません。
羌瘣のように怪物級に強いキャラや、尾平のようにムードメーカーであるキャラ、我呂のようにイチャモンをつけるキャラ、そして渕さんのように全体の調和を取る責任感の強いキャラクターなど、多くの個性が共存しているのが飛信隊の良い所でもありますよね。
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