当記事では漫画『キングダム』の王翦について魅力を徹底的に考察していきます。王翦は『キングダム』では謎多きキャラクターとして描かれています。一方で、史実では英雄級の活躍をした事でも有名な武将でもあります。そんな王翦について、「位・来歴・性格・強さ・史実・王翦軍」の6項目に分けて解説していきます。
王翦の位は?
王翦の地位は将軍です。
趙の鄴に侵攻した鄴の戦いでは、楊端和・桓騎と王翦の3軍で戦争に向かい、その総大将に任命されました。
総大将ではありましたが、王翦が楊端和や桓騎よりも位が上という事は名言されていません。あくまで鄴攻めに関しては王翦を総大将にするのが適任という昌平君の判断であったように思います。
その後、秦国の六大将軍の一人となります。
王翦の来歴
ここからは王翦について、「来歴・性格・強さ・史実・王翦軍」の5つの要素に分けて解説していきます。まずは来歴から。
蒙驁軍の副将
王翦は、かつて蒙驁軍で桓騎と共に副将を務めていました。
蒙驁の上げた首級の多くは、桓騎と王翦の圧倒的な武力に支えられたもので、彼らの実力は王騎を通じて、魏の廉頗にも伝わるほどでした。
廉頗は王騎から「退屈したら蒙驁軍と戦え」と王騎から言われており、その理由は蒙驁軍の強烈な副将たちの実力を見込んでいたからに他なりません。
王家の本家当主
王翦は、王騎将軍と同じ王家の一族ですが、王騎が分家だったのに対して王翦は本家の当主です。
©原泰久/集英社
戦の才能は同世代の王騎と等しいとも噂されていましたが、”危険思想”から、かつての昭王からは光を当てられなかったのが王翦です。
王翦の野望(危険思想)とは?
王翦の野望(危険思想)とは何でしょうか?
まだ明確に王翦の真の思想が明らかになるシーンは描かれていませんが、王翦は「自分自身が王になりたい」という思想を持っているのではないかと、昌文君や蒙恬らに噂されています。
事実、魏の廉頗四天王の1人・姜燕を追い詰めた時も「私の領内(くに)は、うぬのような戦の強い男を必要としているのだ」と語っており、自らの「くに」への理想を口にしています。
王賁の父
王翦は王賁の父です。
©原泰久/集英社
王翦は王賁の父ではありますが、王賁と言葉を交わすことはほとんど無く、回想シーンで一度だけ王賁に槍のアドバイスをしたシーンだけが描かれています。
親子関係ではあるものの、何か確執めいた関係性が王翦と王賁の2人の間には存在しています。
▼王賁について詳しく知りたい方はこちら
王賁との確執
王翦は王賁の父として登場しますが、実は王賁は王翦の実の息子ではないのではないかと語られているシーンがあります。
王翦は朱景という女性と結婚して、朱景は王賁を身籠りました。しかし、朱景には結婚直前まで好いた男がいて、その男の種を宿した状態で王翦と結婚したのではないかという噂が流れたのです。
そして朱景は王賁を生んですぐに亡くなってしまいます。
つまり王賁は王翦にとって、「愛する妻の命を奪った赤の他人」であるかもしれないという事です。
この噂を知っている主要なキャラは王翦と番陽、関常、そして信だけとなります。しかし王賁自身もその事に気付いているのではないかと示唆されています。
王翦と王賁の間には確執のようなものが描かれており、その原因はこの噂に起因しているという事です。
また、王賁が無茶をしてでも王翦に対して自らの力を示したがるのも、おそらくこの噂が要因にあるのだと思います。王翦に自分の事を認めてもらいたいのでしょう。
王翦の性格
何を考えているのか分からない
王翦はギョロついた目で味方や敵を見つめ、必要最低限の言葉しか口にしないため、何を考えているのか分からない性格です。
人間らしい一面を見せた事は無く、常に戦の事や、自らの「くに」の事を考えいてるような印象を受けます。
壁は王翦について「この方のまとう空気は常に重い…なぜなら、この将軍はいつも味方に向けるものではない目で我らを見られるからだ」と感じており、王翦に対して一抹の不信感を募らせています。
壁だけではなく、多くの人が王翦に対して同じ事を感じているのでしょう。
王翦の強さ
王翦の戦の強さについても考察します。
六将級の実力
王翦は、あの王騎が「六将級」と認めていたほどの実力者です。
また、廉頗も同様に「六将の影にうぬのような男が隠れておったとはのォ」と感じており、王翦の実力をかつての六将・白起になぞらえて例えました。
しかし、同時に王翦の持つ弱点にも廉頗はすぐに気付きました。
副将でありながら、自らの存在を秦軍の最上と捉えている王翦を見て、「ゆがんでいる」と評します。
王翦には、大将軍として必要な要素である「愛国心」や「忠誠心」が大きく欠けているのです。
絶対に勝つ戦以外に興味が無い
王翦は「絶対に勝つ戦」以外には興味を持ちません。
©原泰久/集英社
このセリフは王翦のパーソナリティを強く表しているセリフとも言えます。
例えば王騎や麃公のような将軍は絶対に口にしないようなセリフです。
王翦は自らの存在を最上に位置づけているため、危険を冒さない性格なのです。
軍略の才
王翦は軍略の才が際立った武将でもあります。
かつての六将・胡傷(こしょう)が「軍略の才だけで六将の席に割り込んでこれる逸材」と評するほど、王翦の軍略の才は際立っています。
胡傷は唯一軍師上がりで六将に名を連ねた軍略の天才で、昌平君の師でもあります。
そんな天才・胡傷が認めていたほどの実力が王翦にはあるのです。
王翦の史実
これからの王翦はどうなるのでしょうか?ここからはネタバレの領域になるので、ネタバレが嫌な方は飛ばしてお読みください。
英雄級の活躍
王翦は史実によれば英雄級の活躍をした武将として語られています。
鄴の戦いで大きな戦果を上げるほか、楚の討伐にも活躍します。
楚の討伐においては李信が敗戦した後に王翦が大軍勢を率いて、老獪な戦術を用いて勝利します。
秦国の中華統一において、大きな活躍をした武将として知られます。
王翦軍のメンバー
最後に、王翦軍の主要メンバーを紹介して終わります。
亜光
©原泰久/集英社
王翦軍の第一軍である亜光軍を率いる亜光です。
正面突破で相手を攻略していくのが亜光軍の特徴です。関常も「小細工を好まない武将」と亜光について語っています。
一方で王翦軍らしく、王翦の持つ戦術を使用出来る軍でもあります。王翦の最大の信頼を得る男。
麻鉱
©原泰久/集英社
亜光軍に次ぐ強力な勢力であるのが麻鉱率いる麻鉱軍。
麻鉱軍は練兵に練兵を重ねており、策を用いて戦を進めるのが得な軍です。攻めに関しては亜光軍よりも強いと言われています。
しかし麻鉱は李牧にあっさりと奇襲を食らってしまい、朱海平原の戦いで戦死してしまいます。
蒙恬が瀕死の麻鉱軍を蘇らせる事で何とか朱海平原の戦いでは麻鉱軍の全滅を免れました。
田里弥
©原泰久/集英社
王翦軍の第3将として描かれるのが田里弥(でんりみ)です。
あまり喋るシーンや戦うシーンは描かれませんが、朱海平原の戦いでは兵1万を率いているので、位は将軍級です。
キリッとした端正な顔が特徴的です。また、いつも「……」と口を閉ざしているのも特徴です。
倉央
王翦軍の第4将として描かれるのが倉央(そうおう)です。
©原泰久/集英社
濃いめの顔で、聡明な印象を与えるのは倉央の特徴です。
いかにも武将らしい堂々とした振る舞いが特徴的で、田里弥とはタイプが正反対の印象です。
亜花錦
まだ将軍ではなく千人将ですが、亜花錦(あかきん)は王翦軍の中でも最も人気なキャラクターです。
元王翦軍である関常が、「性格難でずっと千人将ですが、はっきり言って亜光軍内で(死なすには)一番惜しい男です」と語っているほど、戦の才能には恵まれています。
悪童のような顔立ちで「ギャギャギャ」と言う姿はまるで悪魔のようですが、王賁の玉鳳隊を機転の利く動きで助けたり、朱海平原の戦いでは際立った存在感を見せつけました。
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