当記事では漫画『キングダム』の蒙恬について魅力を徹底的に考察していきます。蒙恬は信と同じく秦国の未来を担う若き武人。端正な顔立ちと柔らかな性格から、人気の高いキャラクターです。そんな蒙恬について、「位・来歴・性格・史実・楽華隊」の5項目に分けて解説していきます。
蒙恬の位は?
蒙恬の位は、以下のように進捗しています。※単行本57巻発行時点
- 17巻で三百人将。蒙恬初登場。
- 19巻で臨時千人将に昇格。以後千人将に
- 33巻でニ千人将に。
- 46巻の鄴攻めを伝えられた時には既に五千人将に。
というわけで、単行本57巻発売時点では蒙恬は五千人将となっています。信や王賁と同様、順調に昇進していますね。
蒙恬の来歴
ここからは蒙恬について、「来歴・性格・史実・楽華隊」の4つの要素に分けて解説していきます。まずは来歴から。
蒙驁の孫、蒙武の息子
蒙恬は秦国の将軍である蒙驁の孫であり、同じく秦国の将軍である蒙武の息子です。
©原泰久/集英社
蒙恬は綺麗な顔立ちで、父の蒙武とは似ても似つかないのですが、実の息子です。
蒙武について書いた記事はこちら↓。
弟は蒙毅
蒙恬の弟は、昌平君の軍師学校で河了貂の兄弟子だった蒙毅です。
蒙恬も蒙毅も昌平君の軍師学校出身で、蒙恬は昌平君から異例の速さで特別軍師許可を貰っていた事が明らかになっています。
つまり蒙恬は、武将としてだけでなく、軍師として軍略にも長けているという事です。
蒙恬は蒙毅の事を、軍師のいない飛信隊に送り込もうとしましたが、蒙毅は別件の用事があったために河了貂が送り込まれる事になりました。
蒙毅についてはこちらの記事を参照ください。
天下の大将軍になりたい
蒙恬は信の前で、「天下の大将軍を目指す」と公言したシーンがあります。
©原泰久/集英社
この時、照れ隠しで「本当は文官になりたい」とも言っているので本心は分かりません。
しかしその後の蒙恬の数々の武勇や行動を見ていると、やはり大将軍になる事を目指しているのは明白であるように思います。
蒙恬の性格
器量がよく、人当たりが良い
蒙恬は人当たりが良い性格をしています。
特に王賁と信が仲違いをしている間を取り持ちますし、部下である隊員にも優しい口調で話しかけます。
信と初対面した時は、信に対して馬上から話しかけましたが、失礼だと感じて馬から降りて話しかけました。王賁には無い気遣いですね。
信の信念に惹かれる
蒙恬は、信の信念に惹かれるシーンが描かれています。
それは信が秦軍の千人将、乱銅を斬ったシーン。
乱銅が略奪や虐殺を繰り返している所に信が飛び込んでいき、「どんな理由であろうとクソヤロォは絶対許さねぇ!」と、乱銅を斬った所を蒙恬は目の当たりにして、信の真っ直ぐな性格に惚れ込むのです。
この時、信は「味方を斬る」という軍律を犯したにも関わらず、1日の投獄のみで罰を免れます。
それは将軍の息子である蒙恬が裏で動き、信の処罰を軽くするように働きかけたからに他なりません。
信が順調に大将軍への道を進むにあたり、蒙恬の助けは欠かせないファクターの1つです。
勇猛で機転の効く性格
蒙恬は戦では機転の効く動きで幾度も秦軍を助けています。
特に楽華隊が先陣を切って相手に切り込んでいき、得意の騎馬を使って相手の戦力を削ぐシーンは何度も描かれます。
自分は最後方に位置して味方を動かすタイプの武将ではなく、自らが先陣を切って死地に飛び込んでいく姿は、蒙恬の勇猛な性格を表します。
築城・砦化の才覚もある
蒙恬は武力があり、軍略にも長けているだけでなく、築城や砦化の才覚についても言及されています。
河了貂が、河了貂は蒙恬の築城・砦化の成績の半分以下だったと語っている事により明らかになります。
類まれなリーダーシップ
蒙恬は類まれなリーダーシップの持ち主でもあります。
それが発揮されたのは朱海平原の戦い。
蒙恬は主君を失い、全滅の危機にあった麻鉱兵を蘇らせるリーダーシップを取り、戦を勝利に導く活躍をします。
機転が効き、軍略にも長け、武力も備えた蒙恬にしか出来ない方法で軍を蘇らせた姿は、まさに大将軍の器を感じさせるものでした。
蒙恬の史実
これからの蒙恬はどうなるのでしょうか?ここからはネタバレの領域になるので、ネタバレが嫌な方は飛ばしてお読みください。
蒙恬将軍
蒙恬は後に将軍となります。
蒙恬は将軍として信(李信)と共に、楚を討つべく20万の兵を率いたと史実にあります。
紀元前225年、政は、楚を征服したいと思い、対楚戦にどれだけの部隊が必要かを諮問した。李信は、「20万」が必要だと語った。一方で王翦は、「60万」が必要だと語った。政は、王翦が耄碌(もうろく)したものと捉え、李信の案を採用して侵攻を命じた。
wikipediaより
この戦では蒙恬と協力して楚への侵攻を行ったようですね。趙への侵攻時点では二人ともまだ五千人将だったので、楚への侵攻までに信は王翦と肩を並べる大将軍になっているのでしょう。
この時、蒙恬を李信の副将に任命したのは、若い李信が命令をしやすかったからではないかと言われています。しかし、この楚との争いで項燕に敗れてしまいます。
万里の長城建設の指揮
蒙恬は後に、かの有名な万里の長城の建設を指揮します。
その後の紀元前215年には30万の軍を率いての匈奴征伐では、オルドス地方を奪って匈奴を北へ追いやると、辺境に陣して長城、直道(直線で結ぶ道)の築造も担当した。これらの軍功に始皇帝からも大いに喜ばれ、弟の蒙毅も取り立てられ、蒙恬が外政に蒙毅が内政に両者とも忠誠と功績を認められた。
30万の軍勢を率いて匈奴を破った後に、万里の長城の築造を担当したとされています。
中華統一後の秦国において、活躍がしっかり明記されている人物です。
楽華隊のメンバー
最後に、楽華隊の主要メンバーを紹介して終わります。
胡漸
胡漸は蒙恬の世話役をしてきた、教育係のじいであり、楽華隊の副長です。
いつも自分のことよりも蒙恬の成長を期待しており、蒙恬の成長や武将としての自覚が少しでも見られると喜ぶ。
陸仙
楽華隊の若き副長。端正な顔立ちが目立つ。
蒙恬からの信頼の厚さを感じさせられるシーンも度々描かれる。しかし胡漸からは「力があるくせに欲が浅く控えめで時々本気でイラッとくるが頼りになる」と言われており、つまり頼りになる存在である。
楽華隊はあまり他のメンバーが描かれないため、蒙恬が呼びかけるのは殆どが陸仙か胡漸のどちらかである。
槍の実力者でもある。
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