当記事では漫画『キングダム』の羌瘣について魅力を徹底的に考察していきます。羌瘣は主人公・信の率いる飛信隊の女性副長であり、端麗な容姿や驚愕の武力からファンも多いキャラクターです。そんな羌瘣について、「位・性格・武力・武器・史実」の5項目に分けて解説していきます。
羌瘣の位は?
羌瘣は2020年4月時点で、三千人将です。
副長である羌瘣が三千人将で、信が五千人将なので、飛信隊は実質8千人隊という事になります。
羌瘣の性格
ここからは羌瘣について、「性格・武力・武器・羌瘣の未来」の3つの要素に分けて解説していきます。まずは性格から。
羌象の妹と連への復讐
羌瘣は姉である羌象(きょうしょう)を亡くしています。
その悲しい過去は、伝説の刺客一族の蚩尤族(しゆうぞく)の「祭」という儀式で起きました。「祭」は、”蚩尤”の名をかけて最後の1人になるまで、各民族から集結した精鋭が殺し合う儀式です。
この「祭」で、羌象は幽族の連に謀殺されてしまうのです。
羌象は羌瘣が殺し合いに参加するのを回避するため、「祭」に参加できないように仕組みました。お香を焚いて羌瘣を眠らせたのです。羌瘣が眠っている間に羌象は亡くなってしまいます。
羌象の死は羌瘣の心に深い傷を残し、序盤の羌瘣は幽族の連への復讐のためだけに生きていました。
信に全幅の信頼を置く
その後羌瘣は信と出会い、飛信隊に加入することになります。
羌瘣は圧倒的な武力を持ちながら、飛信隊から独立する意思を見せた事はありません。
飛信隊に属している事、信と共に戦場に立っている事に戦う意義を見出しているように見えるほど、信に全幅の信頼を置いています。
©原泰久/集英社
時には、飛信隊のためなら自らの命に危険が及ぶような役割を進んで引き受けるような行動を見せます。
羌瘣の武力があるからこそ命からがら生き延びられたような、そんな危険な役割です。
信については以下の記事で詳しく考察しています。
信のことが好き?
羌瘣は信の事が好きであるという描写が所々に散見されます。
©原泰久/集英社
「信と子供を作りたい」と公言するシーンも描かれます。※羌瘣は子作りの仕方を知らないという、天然な面を見せます。
子作りの仕方について、姉の羌象からテキトーな事を教わったのですね。
曲がった事が大嫌い
羌瘣は飛信隊の副長らしく、信と同様に曲がった事が大嫌いです。
それが顕著に現れたエピソードは、桓騎軍と飛信隊が共闘した時に描かれます。
©原泰久/集英社
桓騎軍が虐殺をしていた事を知ると、怒り心頭、味方であるはずの桓騎軍の兵士を斬り、最終的には大将である桓騎にも刃を向けます。
同士討ちは軍律で禁止されてますので、もちろん羌瘣が行った事は軍律違反です。
それでも羌瘣は桓騎軍のやった事が許せず、軍律を犯してまで桓騎軍の兵士を斬り伏せました。
また、乱銅という千人将が奪った城で虐殺をしていた際も、姉妹を助けるために味方の兵士を斬り伏せていました。
頭がキレる
羌瘣は頭がキレる事も特徴的です。
©原泰久/集英社
軍略を学んだわけではないにも関わらず、知略がかなり働きます。
これは才能という他ないでしょう。信とは大違いで、常に冷静に戦局を見極めて隊を動かします。
夢は大将軍
羌瘣の夢は信と同じく、大将軍になることです。
これも作中に名言していますね。
河了貂には「信より現実味がある気がする」と言われました。
羌瘣の武力
次は羌瘣の武力について考察します。
巫舞&トーンタンタン
羌瘣は独特の剣術を使います。その名も巫舞。
©原泰久/集英社
その独特の剣術は羌瘣にしか見せられないものです。
そしてその際に羌瘣が口ずさむリズム(セリフ?)も独特です。「トーン タンタン」というリズムで巫舞を舞い、次の瞬間には相手をことごとく斬り伏せるのです。
巫舞を見せたら最後、ほとんどの敵は斬り伏せてしまうほどの圧倒的な力です。
強いのは息が続くまで
しかし、圧倒的に強力な巫舞も弱点があります。
巫舞は息を止めて行うため、息が切れたら身体の機能は一気に低下し、息が戻るまで羌瘣は戦線に復帰する事はできません。
また、強い相手と戦う時は、より深い所まで潜って巫舞を舞うため、生死をさ彷徨う事もあります。
おそらく巫舞を舞っている最中の意識はとても深い所にあり、通常の状態とは異なるという事なのだと思います。
龐煖が敵視する武力
羌瘣の武力を象徴するエピソードがあります。『キングダム』の作中に武力の象徴として登場する趙の龐煖が、羌瘣の事を敵視している事です。
©原泰久/集英社
龐煖は羌瘣のことを「神を堕とす者」と認識しており、求道者として武を極めている龐煖にとっては無視できない存在です。
龐煖は基本的には他の武将に興味を持つ事はありません。
唯一敵視しているのが、大将軍の王騎と、顔に傷をつけた信、そして「神を堕とす者」の羌瘣の3名です。
武力を極めている龐煖が敵視しなければならないほど、羌瘣の(あるいは蚩尤の)武力は圧倒的であるという事ですね。
羌瘣の武器
羌瘣は緑穂(りょくすい)という剣を愛用しています。
巫舞を舞う時も、緑穂に話しかけるように舞っていますので、手放せない相棒のような存在です。
↑34巻の表紙に描かれている剣が緑穂です。
緑穂というだけあって鍔(つば)の部分が緑色ですね。
羌瘣の史実
ここはネタバレパートです。ネタバレが嫌な方は飛ばしてお読みください。
羌瘣は実在したのか?
羌瘣は実在したとされています。
「史記」にその存在が明記されており、難攻不落だった趙の首都邯鄲(かんたん)を落としたとのことです。
しかし、羌瘣について詳しい記載が無いようで、羌瘣を女性にした点や飛信隊の副長とした設定は、『キングダム』オリジナル設定だと思われます。
羌瘣は死亡する?
まだ単行本で描かれていない部分になりますが、羌瘣は呪術を使って信を生き返らせようと試みるシーンがあります。
その代償として羌瘣の身体にも計り知れないリスクがあるのですが、果たして……
この先は単行本の発売を待ちましょう!
蚩尤は実在した?
蚩尤は実在したのでしょうか?
蚩尤についても、中国神話に登場する神として史書に残っているようです。
蚩尤(しゆう、拼音: Chīyóu)は中国神話に登場する神である。『路史』では姓は姜で炎帝神農氏の子孫であるとされる。獣身で銅の頭に鉄の額を持つという。また四目六臂で人の身体に牛の頭と鳥の蹄を持つとか、頭に角があるなどといわれる。
wikipediaより
獣身で銅の頭に鉄の額って、羌瘣の姿とは程遠いですね……
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