当記事では漫画『キングダム』の昌平君について魅力を徹底的に考察していきます。秦軍の総司令官で頭脳明晰、イケメンで蒙武並みの武力を持つなど、非の打ち所がない昌平君。一方でキングダムのラスボスという説も?その魅力を考察していきます!
昌平君の位は?
昌平君は呂氏四柱の1人として登場し、その後に秦国の右丞相に就任。同時に秦国の総司令官となります。
©原泰久/集英社
昌平君は武将ではないため、蒙武らの武官と位を比較する事は出来ません。昌文君が左丞相ですからほぼ同じ位なのですが、この頃の秦では右丞相の方が左丞相より位が高いとされていましたので、昌文君より若干位が高いと言えるかもしれません。
頭脳明晰で知略は李牧並み
昌平君は秦国随一の頭脳を持ったキャラクターとして描かれます。
昌文君をして「軍略の天才」と言わしめるその才能は、秦国の誰もが認めるところです。
蒙毅、河了貂は昌平君の軍師学校で軍略を学んでおり、二人の師匠と言える存在です。また、昌文君と同じくキングダム随一の頭脳明晰なキャラクターとして登場する李牧とも同じ程度の知略を持つキャラクターとしても描かれます。
合従軍編では、絶体絶命のピンチを乗り切る策を授けます。寝る間を惜しんで何度も何度も模擬戦を繰り返し、100戦中20勝80敗の策を見つけ出します。
©原泰久/集英社
この策では、秦国一の武力を持つ蒙武を最大勢力である楚にぶつけ、相手の出鼻をくじく事に成功しました。
また経験豊富な蒙驁を函谷関の守備につける一方で、奇想天外な動きをする桓騎も同時に函谷関の守備に配置するというユニークな策を設けました。
結果的に昌平君のこれらの策がハマり、秦国滅亡の危機から国を救いました。
蒙武並みの武力
頭脳明晰な司令官として活躍する昌平君ですが、40巻では武力も見せます。
その時に部下の介億が言った言葉がこちら。
ご存じないか 我が主は幼少期 あの蒙武より強かったのだぞ
秦国一の武力を持つ蒙武より、更に武力があったという昌平君です。
その戦いでは戎籊公の首を二振りで取ります。
©原泰久/集英社
この勝負では、まず相手が矛を持つ腕を切り、返す刀で首を討ち取りました。河了貂は、昌平君の姿に思わずホの字になっています。
また、実は昌平君の武力は序盤から蔡沢がほのめかしていました。
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「昌平君には蒙武並(か、それ以上)の武力がある」というのは、部下の介億だけでなく蔡沢も同様に感じていた事実のようです。とはいえ、昌平君自身は蒙武の武力に対してリスペクトを持っており、これらの事(蒙武並の武力である事)を自分で肯定する事はありません。
戎籊公の首を取った際の戦いでは軍の指揮を上げるための激も飛ばしており、その姿はまるで大将軍そのもの。
あくまで総司令官として知略を授ける立場におり戦場に赴く機会は少ないのですが、武将としての実力も疑いようがありません。
呂不韋から嬴政の下へ動いた理由
昌平君は呂氏四柱の1人でしたが、39巻で描かれた加冠の儀で呂不韋と決別して嬴政に付いていく事を表明します。
その理由は一体何だったのでしょう?
それは昌平君の”夢”と嬴政の”夢”が一致した事が要因でした。
昌平君は戦が終わった際、このように語ります。
私も中華を統べることを夢に描く男の一人だ
現秦王はその夢を預けるに足る器の王だからだ
昌平君が嬴政の語った思いと重なり、嬴政の下へ動くきっかけとなりました。
信の実力を早くから見抜く
昌平君は信の実力を早くから見抜いていた男です。
まだ信の名前が秦国に広まる前の段階で昌平君はこのように語りました。
©原泰久/集英社
呂不韋陣営にいた頃、まだ若き信の事を、「最も勢力に取り込みたい」と考えていました。
この時から早くも先見の明を見せています。
趙への侵略の際には信・蒙恬・王賁の3名には独立遊軍という特別な権限を授けます。またもや昌平君の判断が秦軍を救うことになりそうです。
昌平君の部下
昌平君には部下が存在します。作中で登場する主なキャラクターは介億と蒙毅の2名です。
介億
介億は昌平君の側近。
独特なM字の髪型とユニークなヒゲが特徴の軍師です。
昌平君の軍師学校で河了貂の先生をしていました。
蕞の防衛戦では助っ人に駆けつけ、北壁を守る指揮を取ります。介億の絶妙な兵力の分散により、蕞は何とか合従軍の攻撃を凌ぎ切りました。
蒙毅
蒙毅は蒙武の息子であり蒙恬の弟。
河了貂と同じく昌平君の軍師学校に所属し、河了貂の兄弟子的な存在です。
昌平君はラスボス?
ここからはまだ『キングダム』に描かれていない部分になります。
史実によれば昌平君は後に楚王に立てられる事になります。そしてその後、蒙武と王翦に敗れて戦死するとのこと。
『キングダム』の作中でどのように描かれるかは分かりませんが、蒙武並の武力である事、蒙武と幼馴染で仲が良いという設定が伏線となっているのかもしれません。
秦にとって中華統一の実質最後の敵となるのが、紀元前223年に行われる楚との戦。この時の楚王が昌平君というわけです。※「実質最後」と書いたのは、実際には斉が最後に残りますが、斉はほとんど降伏のような形だったと言われています。
秦国にとって唯一無二の存在である昌平君が敵に回る事を考えるとゾッとしますね。
昌平君は誰を連れて行くのか
昌平君がラスボス的存在だと仮定して、誰を楚に連れて行くのかも気になる所です。
昌平君一団である、介億はどうなのか?蒙毅はどうなのか?
軍略に長けた彼らがごっそり楚に行ってしまうとすれば、秦国は指揮系統を完全に失ってしまう事になりかねません。
蒙毅は父親や祖父が秦国の英雄である事を考慮すると秦国に残りそうな気がしますね。もしかしたら昌平君がいなくなった後の秦国総司令は蒙毅に任されるのかもしれません。
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